年末に白内障手術してから約2カ月半が過ぎた。
眼帯をはずした時のショックというか「終わった」という感じは今でも忘れられない。
それからは、メガネ屋を回り、コンタクトレンズを処方してもらいなど日々目に対する対応に追われた。
「日帰り白内障手術」っていう看板良く見かけるよね。
結構多くの眼科が謳い文句にしてる。
「入院しなくて済むんだ。」「白内障手術って簡単な手術なんだな」
「日帰りだから簡単に、安全に終わるんだな」「たった20分位だし」
他に
「すぐに事務仕事に復帰できます。」「日常生活に戻れます」
などともHPに載っていたりします。
ますます手軽に「視力が回復する」って思います。
実際、技術的な「手術」に関してはその通りです。
手術室に入り、出てくるまで20分くらい。驚くほど簡単です。
医師から話される言葉もちゃんと聞こえます。応答もできます。
何ら問題なく終わりました。術後コンタクトを処方してもらうために4件位眼科を回りました。
みんな、「手術はうまくいってますね」「レンズもきれいに入ってますね」と言います。
技術的な手術は「大成功」です。でも、見えません。
この、病院(総合病院=地元ではかなり評判良い)で手術する前にある大学病院で手術に関して聞きました。
すると 片眼で1週間入院が必要です。と言われました。
かたや、この総合病院では日帰りでも1泊でも良いといわれました。なんかこっちの病院の方が凄腕の様に思えました。
それに、仕事のことやら考えたら1泊が良いなと考えました。
今思えば大学病院の方が誠実だったのかもしれません。
でも、体にメスを入れるって、体にとっては相当大きなストレスです。
たった2mmの傷口だって言っても小さな目の10mm位しかない目のその中の2mmです。全体の1/5も傷つけるわけです。
割合から見たら決して小さな傷ではありません。大きな割合です。
ストレスになるのは当たり前です。当時の僕はそんなことにすら気づきませんでした。
本当に愚かです。
さらに、体の中に「異物」を入れるのです。これだってストレスです。
単焦点の眼内レンズはほとんど生体の水晶体に近いといわれますが、異物は異物です。
傷をつけられるストレス。異物を入れられるストレス。
体や心は大きく揺れます。そんなことすら想像できませんでした。
看護師や視能訓練士たちが「1~2カ月で視力が安定します。」というので、「視力が安定するって何がどうなるんですか?」と聞いても、明確な答えは返ってきませんでした。
「安定する?」=見えるようになる?・・・今、見ているのはどうなるんだ?
「見えなくなったり」「見えたり」を繰り返しながらどこかで止まる?
「近視戻りをする?」「もっと遠くにピントが合うようになる?」
きちんとした返答は医師からも看護師からも視能訓練士からもありません。
ここでも説明責任は果たされませんでした。
今思うと、「安定する」とは人工レンズが体に馴染んで違和感が軽減していくこと。だったように思えます。
術後すぐは遠くにピントが合っているせいもあったかと思いますが、「自分の目」で見ている感覚になれず、毎日が夢を見ているような、写真の世界で暮らしているような「非現実的」な感覚にとらわれていました。記憶もあいまいになっていくのです。
1カ月を過ぎるころからだんだんと違和感が軽減し「自分の目」という感覚が出てきたように思います。(見え方やコントラストとは別の感覚です。)
これが「安定する」ということなのだと思いましたが、それを説明できる医師も、看護師も視能訓練士もいなかったのです。(なんと程度の低い)
なんか、話がずれてしまいましたけれど、体を傷つけたり、体に異物を入れたりするのは体にとって本当に大きなダメージでストレスなのです。
これはレーシックにも言えることだと思います。カムラインレーなども。
さらにレーシックでは角膜を削りとるわけですから、体にとってストレスにならないわけはありません。(と思います)
ストレスに強い人もいれば弱い人もいます。削る量によっても違うでしょう。
いづれにしても体や心に良いものではない気がします。
左右の視力差が大きく不同視が・・・とか、白内障が進んで矯正しても視力が出ないとか、5m離れると人の顔が判別できなくて眼鏡じゃ矯正も難しいとかよほどのことがない限り
矯正手術はしない方がいい と思います。
今日はこれが言いたかったのですが、長くなってしまいました。